本講座は、千葉工業大学変革センターの伊藤穰一をはじめ、ブロックチェーンや仮想通貨の専門家が登壇し、基礎知識から応用までを網羅するプログラムとなっています。また、本講座は千葉工業大学の学生だけでなく、社会人にも門戸を広く設け、多方面からweb3人材の輩出を支援することを目的としています。
本件のポイント
- 実践に即した教育プログラムを提供し、web3におけるエンジニアやビジネスリーダーを育成することで、イノベーティブな人材輩出を目指す
- トークンや投票システム、discordなどのツールや、web3の理念でもある「分散型」の考え方を導入して、だれもが教え合い、学び合う環境を整備
- 本講座を履修した学生には学修歴証明書を書面だけでなくNFTで発行し、履修内容をそのまま就職活動時に活用できるよう支援
深刻な人材不足が懸念されるweb3
web3は、新しい資本主義の柱の一つとして数えられ、多くのテクノロジー関連企業が着手を進めています。しかし、エンジニアやビジネスリーダーなどの人材は今後不足することが予測されており、この状況に貢献すべく千葉工業大学でweb3技術に特化した教育プログラムを開発することとなりました。
本授業は、米国マサチューセッツ工科大学のメディアラボで所長をつとめ、ビットコインの研究・開発に特化した取り組みを行うデジタル通貨イニシアチブ(DCI)を設立した伊藤穰一が教鞭を取るほか、ブロックチェーン技術を支えるエンジニアが最新の技術を学ぶ機会を提供するものとなります。
また、本コースは千葉工大の学生だけでなく、ブロックチェーン技術に興味のある他大学の学生や、リカレント教育やリスキリングを希望する社会人にも門戸を広げ多様性のある人材輩出を目指します。2023年4月に開講するのは、web3概論としてブロックチェーン技術の基礎からスタートし、中級編、上級編のクラスも作ることで、将来的にweb3領域での就業が可能となるような学習機会や実践の場を提供していく予定です。
トークンや投票などのツールを導入し分散型の学びを実践
本コースでは、履修者に対しNFTやトークンを発行するほか、discordやDeworkなどweb3に関するさまざまなツールを活用しながら授業を進めて参ります。オリジナルのトークンは出席や提出物などで受講者に付与するほか、様々な授業の側面で活用していく予定です。また、授業外での活動の場としてディスコードを活用し、学生同士が教え合えるような場づくりを設けるほか、トークンを使って投票を行うなど、授業運営自体にもweb3ツールを盛り込み、実際に手を動かしてweb3の全体像を学べる仕組みを作っていく予定です。
履修者には、学修歴証明書をNFTで発行
本コースの履修者には、学修歴証明書をNFTで発行いたします。ブロックチェーン上に学修履歴を書き込むことで改ざんを防ぐことが可能となるほか、オンラインチャットサービスのdiscordで入場証明等として使用が可能なほか、自立分散組織DAOなどで採用されているジョブ提供プラットフォームdeworkなどでも証明が可能となります。また、本NFTはプライバシーにも配慮し、情報漏洩リスクを軽減するVerifiable Credentials(VC)の規格に準拠していますので情報漏洩リスクを軽減するほか転売などができない仕組みとなっています。
本コースの開設に寄せて
- 千葉工業大学 変革センター センター長 伊藤穰一
Web3事業は国内で徐々に拡大してきていますが、まだまだweb3人材は不足しています。こうした現状を踏まえコースを設立することで日本のテクノロジー産業に貢献したいと思いスタートさせました。本プロジェクトにつきましては、私が設立したHenkaku Communityのメンバーも交え、運営していく予定です。
本プログラム概要
- タイトル:web3概論
- 開講期間:2023年4月13日(木)〜7月13日(木)
- 開講日時:毎週木曜日 午前11時〜13時
- 受講料:千葉工大規定の授業料による
- 受講方法:オンラインでの授業となります
- お申し込み方法:今後公開する詳細情報の連絡をご希望の方は、下記URLのより、メールアドレスをご登録ください。
https://conveni.is.it-chiba.ac.jp/cert/i/i_registration.html